田舎には竹林がとても多いのですが、人手不足もあって整備があまりされていません。
放置竹林の問題です。
この放置竹林問題を解決できるのが、この竹からメンマを作るという試みです。
山が整備されて、産業も起こせるのでは?と挑戦してみました。
田舎の放置竹林問題とメンマ
田舎には至る所にこのような整備されていない荒れ放題になっているたくさん竹林があります。
数が多いのもさることながら、竹林の繁殖力はハンパなくて、ほっておくとガンガン生えてきます。
竹は地下茎で広がるので、植えなくても増えます。
仮に伐採してもこの地下茎がある限り、翌年にはまた新しい竹がたくさん生えてしまうのです。
タケノコ掘って食べるくらいじゃ、とうてい追いつきません・・・
そして放置竹が道路に倒れこんだり、農地に入ってしまったり、景観の悪化などにもつながるのです。
この多くの人を悩ましている問題ですが、実はこの放置竹を使ってメンマを作るという試みがはじまっているのです。
あのラーメンとかに入ってるメンマね。
もともとメンマは99%以上が中国等の輸入品です。
理由はメンマの原料である「麻竹」が日本ではほとんど採れないからです。
しかし最近は日本に多い「孟宗竹」という種類の竹でもメンマが作られ始めたのです。
国産メンマの誕生です。
これ、うまくいけば竹林の環境整備にもつながり、一石二鳥じゃないかと思い、挑戦してみました。
放置竹からメンマを作る方法
放置竹林に入り比較的若い「孟宗竹」を探します。
メンマにする部分は先っぽの茶色い部分だけです。
そこ以外は硬くてメンマにはできません。
ガンガン切り出して、大量に集めてきた放置竹の先っぽ。
これの皮を剥いて柔らかい実を出します。
そしてその中でもさらに柔らかい部分を輪切りにしていきます。
輪切りにしたのを、さらに半分にカットします。
こんな形のをたくさん作ります。
そして大釜で茹でます。
アクが出てきますのでこまめに取り除きましょう。
途中、爪楊枝で刺したり、かじってみたりして問題なく柔らかくなったらOK。
今度は冷水で冷やします。
水を切ったら、塩と一緒に浸けます。
正確に言うと発酵させるのです。
メンマって発酵食品だったんですね。
知りませんでした・・・
約一カ月ほどで完成です。
ここからは塩抜きをして、メンマの味付けになります。
醤油、みりん、中華のもと、ごま油など、味付けは各個人の好みです。
放置竹メンマの問題点
やってみてわかったのですが、この放置竹からのメンマ作り・・・
ゴミが大量に出ます。
ほとんどが食べれない部分なので廃棄量がハンパじゃありません。
そして発酵に一カ月以上かかってしまう・・・
地元の竹林整備にと思ったのですが、手間がかかりすぎますね。
まだまだ改善の余地ありです。