田舎暮らしの恒例行事に自治会ごとで行う「河川清掃」というのがあります。
完全にボランティアなのですが、この作業は近頃ひんぱんに起こる田舎型の災害の防止にも役立っているのです。
地域を守る為にも必要な恒例行事と言えます。
この河川清掃がどんな感じかをお伝えします。
河川清掃の位置付け
地域差はあるかもしれませんが、ここの地域では年に1回町が主体となって一斉に河川清掃を行います。
自治会ごとに担当する地域が割り当てられ、参加した人数、草刈り機、車などにもそれぞれ町から手当が支給されます。
作業的にもけっこう大変なので、自治会によっては不参加者には「出不足金」を払ってもらう地域もあります。
ちなみに私の地域では1000円です。
たんなる「清掃」ではなく、
最近多い水害対策にもなるため重要な行事でもあります。
台風や大雨、地震などでよくニュースに上がるのは、田舎が多い事にお気づきでしょうか?
地盤、排水などの整備が遅れている(昔のまま)であることも原因のひとつです。
こういった危険の多い地域への移住はおすすめしません。
大規模な工事はできなくても、
地元の住民達で河川の清掃、整備を行うことは、これらの災害の防止にも役立っているのです。
同じように「道つくり」という作業もあります。
自治会所有の山の整備もします。
すべては自分たちのより良い暮らしに繋がるのです
河川清掃の流れ
朝6時集合です。
それぞれ鎌や草刈り機などを持参し集合します。
(草刈り機持参の方には、燃料、替刃の他に1000円も支給しています)
少々危険な箇所もありますし、事故・ケガの可能性もありますので、自治会保険にも適用される行事になっています。
河川清掃は土手、河川の中に分かれて、担当区域の下流から上流に上っていきます。
作業時間的には1時間半ぐらいですね。
とてもキレイになりました。
大変ではありますが、
自分たちの暮す土地を守る。
という意識があるのでみなさん参加されます。
とても大事な「意識」だと思います。
完全に行政に依存するのではなく、そこに住む人たちの行動によって田舎は守られているのです。
逆を言うと、
行政頼りの地域は、これから間違いなく衰退していきます。
そこの地区の自治会が積極的に活動しているかはとても大事です。
田舎の移住先を選ぶ際は、
こういった地域の風潮も配慮に入れるといいですよ。