てんとう虫が害虫となるアブラムシを捕食することは昔から知られていました。
このてんとう虫を生物農薬としての目的で利用する方法が研究されています。
害虫駆除に悩まされる農家にとっては、今までにない画期的な方法です。
このてんとう虫で外注を駆除する方法や使い方などを調べてみました。
てんとう虫の外注駆除の効果は?
農作物をに付く害虫などの駆除には、主に化学合成農薬が利用されるのが一般的でした。
しかし農薬による周辺環境や生態系への悪影響、人体の健康への影響への関心が大きく高まり、環境や人体にに影響の少ない安全な農薬の開発が日々行われてきました。
そんな中で、注目を集めたのが、害虫をその天敵である生物の習性によって駆除する生物農薬という方法です。
実はこの生物農薬は、もともと昔から害虫駆除の対策としてあった方法です。
ですが、実用にはいろいろな問題がありました。
例えば、様々な農作物の害虫となる、アブラムシを捕食するてんとう虫は、天敵農薬として有効ですが、屋外の畑では飛んで逃げるという問題点がありました。
この問題をクリアしたモノが「飛べないてんとう虫」なのです。
飛べないてんとう虫は、2009年に名古屋大学の研究グループが人工的に作り出すことに成功しました。
てんとう虫を生物農薬として使えるように、30世代にわたって選抜と交配を繰り返したそうです。
ちなみに、遺伝子組換え技術は使われていないため、このてんとう虫の子どもは正常に羽がつくられ、生態系への影響はないそうです。
この飛ばないてんとう虫が、害虫アブラムシを大量に食べてくれるのです!!
飛ばないてんとう虫のメリットと使い方
飛ばないてんとう虫のメリットは、
・飛ばない個体同士で繁殖でき、一度導入すると長期間、防除効果が期待
・化学農薬の使用量を減らせ、環境や生産者の負担を抑える
・人や家畜などへの薬害や、農産物への残留毒性の心配がない
というわけです。
次に、飛ばないてんとう虫の使い方ですが、いたって簡単です。
アブラムシ類の発生場所を確認したら、使用します。
葉の上に撒いて(置いて)いきます。
だいたい、10〜13頭/㎡が目安です。
それだけです・・・・
飛ばないてんとう虫君たちが、怠けることなく害虫をムシャムシャ食べてくれます!
飛ばないてんとう虫の購入方法と値段
この飛ばないてんとう虫は、茨城県の業者、株式会社アグリセクトが「テントップ」と名付けて販売を始めました。
ナミテントウ2 齢幼虫が入っています。
50~200頭入りまであります。
一般の家庭菜園レベルの方には、どうなんでしょうかね?
ここまで書くと、なんかイイコトずくめのようだが、私はなんか怖い気もします。
テントップがどうこうでなく、こういう事ができてしまう技術がでです。
極論で言えば、都合のいい生物を作れてしまうという事でしょ?
悪い事に使われなければいいのですが・・・