最近、自宅録音をやってみたいという方が増えています。
自宅録音の方法としては、専用の録音機械もあるのですが、専門的な知識が必要になります。
ここでは初心者でも簡単にできる自宅録音の方法と機材や防音について紹介します。
田舎だとたくさんのメリットがありますよ。
自宅録音はスマホかパソコンか?
自宅で録音するときに利用する機器として、簡単に使えるのが、「パソコン」と「スマホ」です。
それぞれの自宅録音のやり方を説明します。
スマホで自宅録音する方法
ボイスレコーダーのイメージですね。
スマホであれば手軽にコストをかけずに録音することが可能です。
しかし、録音の「品質」はどうしても悪くなってしまいます。
理由はスマートフォンに備え付けられているマイク機能がレコーディングに特化していない点にあります。
本来の役割は電話の声を拾うためのものですので、そこは限界があります。
パソコンで自宅録音する場合はマイクが必要
つまり、パソコン以外にも「マイク」接続するための「コード」「変換プラグ」なども揃えなければいけません。
パソコンの場合、こういった機材を揃えるという金銭的コストが発生します。
しかし、録音の「品質」はスマホを遥かに凌ぐ音質となります。
また一言で「マイク」といっても様々です。
例えば音声チャット用のヘッドセットでも録音は可能です。
しかし品質はスマートフォンと大差ない結果に終わってしまいます。
音質重視なら、録音に特化した「コンデンサーマイク」「ダイナミックマイク」と呼ばれるものが必要になります。
いろいろなタイプがありますので探してみてください。
自宅録音で必要な機材
スマホなら用意する機材は他にいりません。
パソコンでの自宅録音なら「マイク」「接続ケーブル」「変換プラグ」があればOKです。
これに加え、スマホでもパソコンでも、音質にこだわるなら「ポップガード(ポップスクリーン)」と呼ばれるノイズを軽減するグッズがあるとベストです。
ちなみにポップガードは、数千円程度で入手することが可能です。
あとは「オーディオインターフェース」と呼ばれる機材があると、より綺麗に録音することが可能です。
録音環境によっては、あとマイクスタンドがあれば問題ないでしょう。
自宅録音で防音する方法
録音する環境というものは、音質に大きな影響を与えます。
我々が気が付かないだけで、まわりには様々な音が存在しています。
そういった音がノイズとなり、結果、品質の低下につながってしまうのです。
録音環境は、可能な限り無音にする事が一番大事です。
このあたりは田舎暮らしは大きなメリットですね。
パソコン録音の場合、パソコンのファンの音もノイズになるので、気を付けましょう。
経験的にノートパソコンの方がファン音が小さいようです。
次になるべく無音にする為、音の跳ね返りなどを加味した、自宅環境の作り方をご紹介します。
可能な限り密閉空間を作ってください。
窓や扉、隙間は閉じられる範囲で全て閉じましょう。
エアコンやテレビなど電化製品は全て電源を切ります。
パソコン録音の場合、唯一の電化製品がパソコンという状態です。
カーテンを閉めることで屋外の音を一層シャットアウトできます。
また音の跳ね返りも変わってきます。
狭すぎても困りますが、オススメは「洗面所/脱衣所」です。
広さ的には一畳半ほどがベストです。
ここまで実践してみると、人間の耳で聞こえる「ザー」や「ジー」という音は無くなっていると思います。
まずはご自身のヒアリングで雑音が消えている環境を作ることが大切です。
自宅録音のやり方手順
集音媒体(マイク/スマホ)の位置は、だいたい口元と同じ高さになるように。
マイクスタンドを利用する場合は、スタンドの首の長さを調節してください。
スマホ録音の場合は、高さが丁度よくなるように棚などで調節します。(オススメはランドリーラック)
集音媒体の10cmほどのところにポップガードを設置します。
マイクスタンドを利用する場合は、マイクスタンドに接続、利用しない場合は手で持ちます。
立ち位置は、パソコン録音でマイク/スタンドを利用する場合は、約20cmほど離れてください。
レコーディングソフトを使う場合は、これで録音音量を調整します。
(調整方法はそれぞれの機材の取扱説明書を御確認ください)
スマホ録音の場合、腕一本分ほど距離をとってください。
そして、スマホのマイク位置と口が直線上になるようにスマホを水平に配置します。
スマホのマイクは声を張るとどうしても音割れしてしまいます。
かといって離れすぎると声の品質が「遠く」なってしまいます。
腕一本分がちょうどよい距離感となりますが、仮録音したものを聞いてみて少し下がったり、少し前にでたりと調整してみてください。
パソコン/スマホに関わらず、一度決めた立ち位置は録音が終わるまで変更しないでください。
決めた立ち位置はテープなどを床に張り、目印にしておくと良いです。
立ち位置を変えてしまうと、音の距離感がかわり、音にバラつきが出ちゃうよ
録音する音楽はヘッドフォンやイヤホンを経由して必要最低限の音量で再生してください。
音が外に漏れてしまうとそれがノイズとなってしまいます。
録音するのは自身の声だけになるように注意しましょう。
ノイズに関しては自宅録音である限り、どうしても多少は入ってしまいます。
許容範囲を超えてしまうのであれば、思い切ってリハーサルスタジオなど防音設備のある環境で同様の録音方法を試してみてください。
さあ、チャレンジしてみてください!