田舎の風物詩でもある「どんど焼き」
地方によっては、おんべ焼きなどいろいろな呼び方があるようです。
今回はこのどんど焼きの模様、やぐらの作り方、組み方、そしてその後の餅焼きまでをお伝えします。
田舎の風物詩 どんど焼きとは?
どんど焼きとは小正月に行われる火祭りの行事です。
僕の地域では特に子供のお祭りとされています。
けっこう準備が大変で、2日にわたって行われます。
初日が準備で、山から竹を切り出し、やぐらを組みます。
門松や、古いお守り、お札、ダルマ、書初めなどもやぐらに入れます。
そして二日目の早朝に点火です。
このおき火で餅を焼いて食べるのが習慣ですね。
けっこう大掛かりで大変なんですよ・・・
その地区の自治会が主体となって行います。
どんど焼きの準備 山へ竹の切り出し
まず山へ行ってやぐらの基礎となる竹を切り出しに行きます。
軽トラ数台で向かい、どんど焼きの会場まで運びます。
一番の柱となる竹は高さ5mほどの大きな竹です。
こちらは飾り付けの為に会所へ運びます。
ここでこの竹に子供たちが飾り付けをするのです。
一方、やぐらですが、しっかりと柱竹を支えるように地中にご神木を埋めておきます。
このご神木に、飾り付けた柱竹を立ち上げて縛り付けるのです。
どんど焼きの準備 やぐらの作り方
子供たちの飾り付けが終わると、この柱竹を会場に移動させます。
もちろん大人も手伝うのですが、主役はあくまでも子供たちです。
会場に着きました。
今年もかなり大きな柱竹です。
柱竹をご神木に縛ります。
この時、三方からロープを張って柱竹を支えると安定します。
そのまわりに竹、松などを入れて太く大きくして、ロープで何重にもぐるぐる巻いて、しっかり固定していくのです。
まずは置き火となる枯れ枝。
次に枯れ竹で形を作ります。
この時から柱竹に結んでおいたロープで適時巻いて固定していきます。
そして竹でボリュームを出します。
途中、門松、古いダルマ、お守り、お札なども隙間に投入していきます。
毎年、だいたい直径4mぐらいにまでなりますね。
かなりの重労働・・・
そして明日、餅を焼くための竹も用意します。
細く刻んで、先っぽに切れ目を入れます。
ここに餅を挟んで焼くのです。
今年も立派にできました!
ここまでで前日は終了です。
どんど焼きの点火と餅焼き
そして翌朝、点火をします。
まずは参加者にお神酒を配り、いよいよ点火です。
火を付けるのも子供たちの仕事です。
うまく火が付きました。
今年は燃え方もキレイです。
ほぼやぐらが焼かれたところで、残り火で今度は各自で餅を焼きます。
この餅を食べると健康で縁起が良いとされています。
餅を焼くのは、昨日切って刻んでおいた竹です。
この竹の先っぽに餅をはさんで焼きます。
このお餅を食べたら各自解散です。
お疲れさまでした。
どんど焼きはたしかに重労働なのですが、子供たちの為のお祭りです。
これからも続けていきたいですし、大人たちも大変だと言いながらも実は楽しんでいたりするのです。